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リバネスの人

未来を能動的にデザインする社会を創るひと

岡崎 敬(おかざき たかし)
博士(理学)
専門分野:生物物理、天然物有機化学、電気化学

岡崎 敬(おかざき たかし)さんは、中途採用でリバネスに加わったメンバーのひとりだ。それまでは、様々な研究機関や企業で幅広く研究を手掛けてきた。そんな岡崎さんは現在、地域を巡り歩いている。なぜ研究者が地域を飛び回るのか、岡崎さんに話を聴いてみた。

(聴き手:佐野 卓郎)

佐野:岡崎さんは、丸さんや私と同じ東京薬科大学の卒業生ですよね?

岡崎:そうですよ。だからリバネスのことはもともと知ってました。「東薬から変わったベンチャーができた」って、学内で噂になっていましたから(笑)。

佐野:どんな経緯でリバネスに入社したんですか?

岡崎:秋だったと思います。徳島で実施された学会のランチョンセミナーで丸さんがキャリア講演をしていて、私はそこに参加していました。「今すぐ入社するっていう人がいたら、手を挙げてください!すぐに雇っちゃいます」と言うので、その場で意思表明をしました。

佐野:そんな人、あまりいないでしょ。

岡崎:はい。私を含め2名だけでしたね。懇親会で丸さんに改めて「リバネスに入りたい」って言ったら「いいですよ。沖縄行く?」って。当時、沖縄事業所を立ち上げていた頃だったので、そんな話が出たんだと思います。

佐野:どんな返事をしたんですか?

岡崎:「沖縄、いいですねぇ!」って答えました。丸さんはその場で、執行役員の松原さんに電話して「沖縄メンバーが見つかったぞ!」って話していました。
その後、東京本社に平日インターンシップで通うようになり、沖縄にも少しずつ行くようになりました。そして、2010年2月に入社後、沖縄に常駐することになったんです。

佐野:入社してみてどうでした?

岡崎:すごい会社に入ってしまったなと思いました(笑)。ワクワクしていましたね。沖縄では当時「福幸豚」を開発中で、その餌となるエコフィードなどの研究もやっていましたから、それにも興味がありました。

佐野:岡崎さんはそれまで、色々な企業や研究機関などで研究をやってきましたよね。私から見ると、分野も幅広く知っていて「知の宝庫」のようにも見えるんですが。

岡崎:確かに、これまで色々な研究テーマを扱ってきました。生物有機化学、天然物化学、電気化学、燃料電池、半導体とか・・・。学位は生物物理で取ったんですけどね。

佐野:福幸豚に関する研究開発は、また違った要素がありますよね。地域産業の活性化を目指すようなプロジェクトでもありますし。岡崎さんの研究に関する知識は、地域の産業創出や活性化に活かせるものでしたか?

岡崎:広い分野を知っていると研究者が興味をもっている「勘所」みたいなのがわかるんです。一方で地域の課題やニーズがわかれば、その両者をつなぎやすくなると思います。
私はそれまで、研究の過程で生まれる成果をより早く社会実装していきたいと思い続けてきました。特に課題が多くその解決が滞っている分野や地域こそ、研究をして技術を導入していく価値があると考えています。そういう意味でも、チャレンジしがいのある場所が間違いなく沖縄にはありました。

佐野:リバネスでの仕事の中で、特に印象的だったことはなんですか?

岡崎:沖縄にいたとき、行政の方たちと一緒に仕事をすることがありました。行政の優れた部分も見えましたし、逆に課題に感じる部分も見えました。地域の課題を解決し活性化していく上で、行政の役割はとても重要だと思いますが、その内側を見せていただけたことは、とても良い経験になっています。

佐野:最近について教えて下さい。

岡崎:最近は、大阪事業所にいます。・・・いや、あまりいないかも。(汗)

佐野:国内を結構飛び回っていますよね。

岡崎:テックプランターなどの仕事もあるので、沖縄と東京と滋賀と・・・。

佐野:研究者って地域に必要とされているんでしょうか?

岡崎:「研究者」という括り方が正しいかは分かりませんが、研究者的な考え方を持った人は、どこにでも必要だと考えています。思考のプロセスや手法、興味をもって情熱を傾ける力などは、地域だからとかではなく、専門分野すらも関係なく、色々な場面で必要になるんです。ただ、そういった教育を受けた人が地域には少ないのかしれません。

佐野:確かに、地域における教育のあり方にも工夫が求められるのかもしれませんね。
最後に、岡崎さんが今後やりたいことについて教えて下さい。

岡崎:私には、「研究成果の社会実装をしたい」という想いが第一にあります。しかし、自分のみがこうした科学技術と社会の橋渡しをしていくとなると、労働集約的で限界がありますし、何かしらの仕組みが必要になると考えています。
一方で、社会に受け入れられやすそうな技術だけを見つけ、流れに任せて実装していくだけの仕組みでは、私のようなコミュニケーターは必要ないかもしれません。たとえば、商売になりそうな技術ばかりを市場に出していくだけでは、本質的な社会課題を解決するには、到底及ばない場合も多いでしょう。
社会課題を解決したり、多くの人が科学技術の恩恵を受けられるような社会を創造するとき、決して受動的にならず、「こういう未来を創りたい」というような、未来をデザインする思考と情熱を持った人を増やしていくことが大切なのかもしれない。そのために必要な技術を見出し、あるいは開発していくことも研究のひとつの姿でもあります。
どうしたら社会にそういった仕組みをつくれるか、まずはそこを明らかにしていきたいと考えています。

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