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リバネスの人

「書くこと」で世界中を巻き込む仕組みと人材を育むひと

磯貝 里子(いそがい さとこ)
博士(生命科学)
専門分野:植物細胞工学(植物細胞培養)、植物成分の分析

磯貝 里子(いそがい さとこ)さんは、リバネスの中でもユニークな立ち位置で仕事に臨んでいる。ライティング技術を武器に、多くの研究者のビジョン実現を加速させるような取り組みが彼女の仕事だ。今回は、そんな磯貝さんに話を聞いてみた。

(聴き手:佐野 卓郎)

佐野:入社したのっていつ頃でしたっけ?

磯貝: 2008年ですね。その前に2006年の秋からインターンに参加していました。

佐野:リバネスはどこで知ったんですか?

磯貝:ある雑誌にリバネスが理系キャリアに関する企画を展開していたんです。理系博士でありながら、金融や農家、人材系企業みたいに研究職とは違った道に進んでいる人と、進路に悩む理系学生が対談するものでした。
その記事の隅の方に、悩める学生を募集してたんですよね。興味はあったんですけど、でもハードル高いじゃないですか。「載っちゃったらどうしよう」って。
それで、企画していたリバネスのWebから直接コンタクトすることにしたんです。

佐野:雑誌作りに興味があったんですか?

磯貝:ライティングには興味がありました。博士後期課程1年のとき、ビジネスパーソン向けに研究の話が描いてある雑誌を偶然手にして。「研究者以外にもこんな話を読むんだ」と衝撃を受けました。そして「自分が書く仕事をするのも有りかもしれない」って思ったんです。
私がリバネスにコンタクトをとった頃は、ちょうどリバネスで中高生向けサイエンス誌『someone(サムワン)』の創刊準備号が発刊された時期で、記者となるインターン生を募集していたので、まずはそこから始めることにしました。
そういえば、一番最初面談に来たとき、佐野さんと会いましたよね?

佐野:四谷に本社があったときですよね?

磯貝:はい。他にも丸さんとか塚田さんとか、あとはサムワン創刊のメンバーなんかにも会うことができました。

佐野:『someone』をやってみてどうでした?

磯貝:辛かった。体力が・・・。ものを創り出すのって大変ですよね。記事を書くのにも本当に苦労しました。当時は丸さんも『someone』の編集に関わっていたんですが、せっかく書いた記事も、丸さんが読んで全部書き直しになったり。
編集もうまくできない、特集の設計もできない。できないことだらけでしたね。

佐野:今はできるようになりました?

磯貝:ある程度は。自信持って書けるようになったのは、入社してから4〜5年経ってからですかね。

佐野:入社してからのことを教えてください。

磯貝:入社してすぐの仕事は『someone』と実験教室でしたから、インターンのときから急に変化があったわけではないです。
年明けぐらいになって、帝京大学の研究者を紹介する『T-BERRY』という冊子の制作を手掛けはじめました。宇都宮で合宿しながら、日々取材かリサーチ、記事書きしかしない生活を送っていましたね。デザイナーやプロのカメラマンと一緒に紙面全体を作り上げるというのは、色々な視点が得られて、とても勉強になりました。同時にこの頃から、記事を書く量が数段増えました。
とにかく記事を書き続けていくうちに、なんとか、思うような記事が書けるようになったんです。急に記事が書けるようになったということはなかったですね。
自分の仕事にある程度自信が持てるようになった頃、ようやく丸さんとも対等に話せるようになった気がします。自分の考えとかやり方を主張できる。それが4年目くらいです。

佐野:大阪に異動しましたが、その後はどんな仕事をしていますか?

磯貝:企業や大学の研修とか。あと、理系キャリア応援マガジン『incu・be(インキュビー)』というのがあるんですが。

佐野:知ってますよ。私も立ち上げに関わった一人なので。『incu・be』は一度、休刊しようなんて話もでていましたが、その制作を大阪事業所の方に移管したのは磯貝さんでしたね?

磯貝:関西には『incu・be』が必要だと思ったんです。関西圏の学生におけるリバネスの知名度の低さ。そのためにインターン生も少なくて、大阪に異動になったとき、仲間を増やす必要性をすごく感じたんです。学生や研究者に会いにいったとき、「これを読んでください」と渡せるものが欲しかった。そしてそれは、Webとかじゃなくて、その場で手渡しできる、姿形があるものにしたかったんです。

佐野:なるほど。

磯貝:それに、やがてインターン生のプロジェクトにもなると考えていました。『incu・be』では、様々なキャリアの研究者や博士に会うことができます。学生にとっても、色々な視点を得ながら、ライティングスキルを高める機会となるはずです。

佐野:今後はどのようなことをしていきたいですか?

磯貝:文章を書く仕事は、自分のコアにあると思います。自分が記事にしないと誰にも知られないようなことがある。研究者を取材して外には知られていないその人の魅力を伝えたい、とそんな風に思っています。
研究者や起業家などに直接会ってしゃべってみると、思ってもみない話が飛び出したり、その場で色々な方向に発展することがあるんです。その場の空気とか、アイデアが混ざり合った時の熱みたいなものも文字に残して、留めておく。そうやって、単なる情報だけでなく熱を合わせて伝えていくことが、重要なんだと思います。
サイエンスブリッジコミュニケーションのひとつの手段でもある「ライティング」を自身も追求していきながら、同時に「書ける研究者」を増やすような活動をしていくつもりです。

リバネスには、様々なものが生み出される瞬間がある。その場面に居合わせ、文字を通して多くの人たちに伝えていこうとする磯貝さんの活動は、さらに多くの人やアイデアを呼び込み、イノベーションを加速させるかもしれない。地道かもしれないが、磯貝さんの活動は大きな成果につながっていくに違いない。

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