通年採用 受付中
2023・2024年度採用を受け付けております

リバネスの人

変革する教育を先導するリーダー

森安 康雄(もりやす やすお)

森安 康雄(もりやす やすお)さんは、初の「第三新卒」としてリバネスに加わったひとだ。以前は、株式会社ベネッセホールディングス(以下、ベネッセ)にてデジタル教育事業開発関連業務などに従事していた。大手企業で活躍していた森安さんが、なぜリバネスのようなベンチャーに参加することになったのか、話を聞いてみた。

(聴き手:佐野 卓郎)

佐野:森安さんは、リバネスをどこで知ったんですか?

森安:実は、東京工業大学で行われたバイオコンテスト2006で丸さんに会ったのが最初です。そこでリバネスを知りました。丸さんと会って「変わった若者だなぁ」と思いましたね。そのときは、何か一緒にできたらいいねと話していましたけど、実際に動き出したのは、数年後。コンテストで優勝したDNAカードゲームをリバネスが商品化する頃でした。
「宇宙のプロジェクトを始めるんですけど」って、丸さんから聞いて。
面白そうだから一緒に始めてみたんです。

佐野:「宇宙教育プロジェクト」ですね。シロイヌナズナの種子をスペースシャトルを使って国際宇宙ステーション(ISS)に打ち上げて、1年近く保管した後、全国の子供たちの手で育てるプロジェクトでした。
ベネッセ社内での評判はどうでしたか?

森安:私はもともと「なぜこんなことやるんだ」って言われるような、変わったことをやるのが好きだったので、会社にはおそらく、「また森安がいつもの変なことをはじめた」と思われていたでしょうね。でもみんな、決して嫌ではなかったと思いますよ。メンバーのひとりが、学生時代に宇宙の研究をしていたことを知りました。目を輝かせてくれたのを今でも覚えています。
ただ、プロジェクト実施を決めた後、私自身は別の仕事にアサインされてしまったので、実際に苦労したのは、当時の部下の人たちなんですけどね(笑)。

佐野:宇宙教育プロジェクトって、大企業が扱うビジネスとしては、まったく合理的でないと思うんですが。

森安:そのとおりです。ただ当時は会社としても、教科とは違った部分で、お客様との接点をどうつくるかという課題があったので、このプロジェクトがうまくマッチした部分はありました。
ベネッセは教育・家庭学習という事業領域ではトップランナーです。その人たちがやらなければいけないことは、単に受講者の成績をあげて良い大学に入学させることだけではないんです。ベネッセの仲間もみんながそう考えていたと思います。
じゃあ、その価値を如何にして創り出していくのか。私は運良く、それを常に考え続けるような仕事をさせてもらいました。
例えば、世界で活躍する研究者を招へいして、最先端を担う研究者が何を考えているのか、ワークショップなどで子供たちに伝える取り組みをやったんです。それが子供の将来にどんな影響を与えていくのか、因果関係なんて証明できないわけですが、でもなんか価値があるとみんな思っているんです。だから、会社としても実施したんだと思います。
中学生のためにノーベル賞受賞者の講演会をやったときもそうでした。受講者の目がキラキラとしていて。現場にいて、きっと子供たちに大きなインパクトがあると確信しました。こういう場を提供できることは企業にとっても大切なことだと思いました。

佐野:ちょっと難しい質問ですが、21世紀に入って、企業の在り方も変わってきているのかもしれませんが、今後の社会において企業はどうあるべきだと思いますか?

森安:企業がどうあるべきかは、これから多くの経営者が考えていくと思いますが、確かに難しい質問ですね。正直わかりません。
ただ、その企業で働くひとたちがどうあるべきかについては、色々と考えています。
これまでは、25歳まで勉強して、65歳まではたらいて、あとはゆったりとリタイアという決まったライフスタイルがありました。そしてそれを支えてきたのが企業の存在です。しかし、人生100年という時代に入り、企業よりもむしろ「人」が変わってきていると思います。定年後の長い時間を一体どう過ごすのか。
今後、こうした環境の変化に対応していく人を育て、生み出していく必要があるでしょう。学び直しとか、生涯学び続けるとか、教育の会社には大切なことですよね。って、勝手に言ってるだけにならないように、私自身も現在、色々実践しています。大学院にも行ってますし(笑)。

森安さんは「生涯学び続ける」ことを自身も実践し、現在、東京理科大学大学院MOT専攻に在学している。学びを追求する森安さんが目指すビジョンとはどのようなものなのか。

佐野:初の第三新卒として、リバネスに来てみてどうですか?

森安:普通の会社だと、年上の人が重要な部分を担うでしょう。社会人経験っていうのがあって、知識もノウハウもあって、仕事のバランスもとれていますからそれでいいんだと思います。
一方で、知識をベースにしたリバネスという会社には、博士がたくさん集まっていますが、それって、世界で一番その分野に詳しい人間が集まっているってことですよね。「その分野には何も言わせないぞ」というひとばかりでしょう。そんな人たちが、研究者としての経験を共通項にして、組織をつくっているわけです。会社のあり方が全然違うんです。

佐野:他社のことをあまり知らない我々には、普通のことなんですけどね。

森安:すごくおもしろいですよ。例えば、睡眠について各専門領域から世界最先端を語れる社員がこんなにたくさんいる、農業でも同様です。こんな会社ないですよ。

佐野:まぁ、知識が集まっていて、たくさんの企業や研究者がそれを活用しようとしているのは確かですね。

森安:近年、イノベーションが求められています。40年前だったら大型の装置を駆使し、たくさんの費用を掛けてイノベーション創出を目指したと思いますが、今はスマホで十分。こういった環境の変化によって、お金とか物ではなく、知識でイノベーション創出の壁を突破できるんだと、リバネスにいると実感しますね。

佐野:そんなリバネスに来て、森安さんの今後やりたいことってなんですか?

森安:私はこれまで教育事業に携わってきましたが、教育は、裕福であるとか、充実した地域に住んでいるとか、そういう恵まれた環境が供与するものではなくて、すべてのひとの未来に役立つものであってほしいと考えています。
地域にあるあらゆる資源を活用して、そこに暮らしながら、そこでしかできない研究をして新たな発明を生み出していくような、そんな地道な活動を広げていきたいと思います。
地域では、少子高齢化や限界集落などの課題が叫ばれつつあります。こうした課題を知識やイノベーションによって解決するひとを育てていきたいと思います。
まぁ、やってみないと分からないけどね。

大企業で培った経験と知識をもってリバネスのようなベンチャーに参戦する森安さん。共有できるビジョンと情熱があれば、組織の大小や形は関係ないのだ。むしろ、それぞれで培った異質な知識が融合を果たすことで、未来は固定化されず、よりユニークに魅力的に広がっていくのかもしれない。森安さんが加わったことで、リバネスの熱量はさらに高まっている。

採用エントリーはこちらから

ENTRY

エントリーには、リバネスIDの登録が必要になります。(リバネスIDとは?

採用フロー・募集要項

-リバネスの人
-