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1分自己紹介をパワフルにする〜QPMIシート〜(incu・be vol.55)

『キャリア発見!ツールボックス』は、「自分はどんな研究者を目指そう?」「研究経験を活かしてどんなことができるのだろう?」そうした研究キャリアの疑問を解消し、自分の目標や未来像を照らす羅針盤のような思考ツールを紹介するコーナーです。

<今回のツール>
1分自己紹介をパワフルにする〜QPMIシート〜

「自己紹介を1分でどうぞ!」学会やワークショップ、就職活動といった、新しい人に出会う場面でそんなことを振られたとき、どんな自己紹介をしていますか?

自己紹介は相手に興味を持ってもらう入口であり、その後の話を広げる方向性を決める、案外重要な一幕です。今回は、「自分の研究を加速したい」「自分のキャリアを広げたい」といった自分のキャリアを開拓しようとしている場面で、あなたに必要な仲間を集める力になる「1分自己紹介」を考えるためのツールを紹介します。

このツールで目指す自己紹介の形は以下の図ようなものです。左と右の違い、わかるでしょうか?左の人は「自分は何をしている人か(What)」を話していますが、右の人は「自分は何をしたい人か(Why)」を話していますね。右のような話し方には「力」が感じられませんか?その力は、自分の向かいたい方向性を示し、相手の行動を促す力になるのです。

<自己紹介の変化イメージ>

❑仲栄真礁さん(琉球大学大学院修了 博士(理学))の事例

リバネスの採用イベントでも1分自己紹介の場面は多くあります。以前そこに参加し、リバネスに入社した仲栄真礁さんは、自己紹介を考えるために、QPMIシートを活用しました。

<QPMIシートの書き方>① あなたのQ:研究室が掲げる「問い」ではなく自分自身が解き明かしたい疑問は何だったのか?自分の過去を振り返ってみます。② あなたのP:「〜〜したい!」と心から沸き起こる情熱は何かを書いてみます。③ ①②を持ったあなたがなぜ今の研究をしているか、そのつながりを書いてみます。④ 実現したい未来:自分が最終的に挑戦したい事は何かを考えて書いてみます。

QPMIシートを通じて、以下のような1分自己紹介ができました!

『私は沖縄出身で、沖縄の海洋生物や海岸環境に関する研究・調査に取り組み、海を中心とした環境保全活動にも関わる中で「未来にどのような自然を残すのか、大人だけで決めてしまっていいのだろうか」という疑問を持つようになりました。私は現在琉球大学でアミサンゴの研究を行っていますが、沖縄の豊かな生態系への知見を深めるだけでなく、次世代に豊かな自然環境を残すために、研究者としてできることがもっとあるのではないかと考えています。例えば環境保護の方針検討や活動にもっと中高生を巻き込めるような活動をしたいです。現在中高生向けのネイチャーツアーを研究者仲間と企画しています。どうぞよろしくおねがいします!』

<アクション>
皆さんもQPMIシートをダウンロードして、記入した内容をもとに魅力的な1分自己紹介を作ってみてください!自己紹介ができたら、外に行ってみましょう!

<キャリアディスカバリーフォーラム in 大阪>
研究者の新たな活躍の場を発見するために、ベンチャーを中心とする企業とのコミュニケーションの機会としてご活用ください。
日時:2022年2月12日(土)13:00-16:00
場所:大阪科学技術センタービル
対象:​​研究活動に取り組んでいる学部生、大学院生、ポスドク研究員など
申し込み・詳細:https://cdf.lne.st/forum/2022osaka/

<超異分野学会 東京大会2022>
日時:2022年3月4日(金) 10:00-18:30、5日(土) 10:00-18:00 場所:TOC GOTANDA MESSE(TOC五反田メッセ)
申し込み・詳細:https://hic.lne.st/conference/tokyo2022/

<超異分野学会 大阪大会2022>
日時:2022年5月28日(土)
場所:ATCホール(大阪府大阪市)
申し込み・詳細:https://hic.lne.st/conference/osaka2022/