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リバネスの人

「ワクワク語る大人」を増やすひと

瀬野 亜希(せの あき)
修士(理学)
専門分野:生命科学、生化学

小中高校生の頃は何の問題意識も持たなかった。大学時代は、ぼんやりと授業を受けて友達と遊んで、何も考えず暮らしていた。これまで何も考えずに生きてきたと瀬野亜希(せの あき)さんは言う。そんな彼女は、リバネスに入社してから自分自身のビジョンを磨き上げた人のひとりだ。今回は、そんな瀬野さんに話を聞いてみた。

(聴き手:佐野 卓郎)

佐野:入社したのはいつでしたか?

瀬野:2012年ですね。

佐野:確か、その前にボランティアスタッフとして大阪のインターンシップに参加していましたよね?

瀬野:前職は研究機関で研究員をしていました。当時は人生に悩んでたんですよね。もっと自分で考えて、自分で決定して。社会に出てからそんな活動をもっとやりたいと思っている中で、リバネスに出会いました。

佐野:どうしてインターンシップに参加したんですか?

瀬野:実験教室をやってみたくて参加しました。とにかく、世の中の役に立つことがやってみたかったんです。きっと、何となくそう思ってる人って多いと思います。漠然と、世の中の役に立てないかなって。
当時、『理系白書』という書籍を読んで、リバネスでは社会人でも活動ができるということを知りました。私は働いていましたから、土日の活動で、子供たちにサイエンスの魅力を伝えるものならば、興味もあるし、私にもできそうだと思ったんです。

佐野:リバネスで実際に活動をしてみてどうでしたか?

瀬野:とても楽しかったです。あと、リバネスのメンバーの本気さには驚きました。「ここまでやるのか」と。その真剣さと、本気で科学や技術の力を信じている感じが、とても心地よかったです。

佐野:瀬野さんも理系ですし、科学技術の力を信じてたりはしないんですか?

瀬野:私はそれまで、あまりよく考えてきませんでした。研究から技術が生み出されて、やがて世の中に出て行って役に立つ・・・。科学技術についてはそんな表面的な流れを把握していたにすぎませんでした。

佐野:なぜリバネスへ入社したんですか?

瀬野:「入社したら」って誘って頂いたとき、「この人たちなら信用できるかな」と思ったんです。自分の立場や役職とか、名誉のためには働かなさそうだなと。それで、入社して大阪事業所の方へ配属されました。

佐野:リバネスに入ってまずどんな仕事をしましたか?

瀬野:もちろん、実験教室をやっていました。あとは、立命館大学の冊子「芽が出る理系マガジン」の制作などにも関わりました。

佐野:仕事はどうでしたか?

瀬野:日々、地獄のライティング特訓でしたね。子供たちのために何が重要か、そしてクライアントのために何が重要かを考える習慣をかなり叩き込まれました。
あと、中高生のための学会「サイエンスキャッスル」を立ち上げから関わらせてもらいました。

佐野:「サイエンスキャッスル」は大阪で始まったんですよね。

瀬野:はい。当時はちょうど、中・高等学校で課題研究が行われるようになった頃だったんですが、そうした研究の成果を発表する場がなかったんです。先生方にも求められていた取り組みでしたので、「やってみよう」ということで始めたんです。初回の発表件数は20件。ポスターと口頭での発表をやりました。

佐野:それが今や、東北、関東、関西、九州の4地域で実施されて、全国で430件の発表が集まっていますよね。シンガポールでも実施していますし。

瀬野:研究の内容もだいぶ進化しているんです。皆とても良い発表をしますし、本当にレベルが高くなっています。
それに2017年度は、「マリンチャレンジプログラム」という、海に関する中高生の研究を支援するプログラムを走らせ始めました。

佐野:サイエンスキャッスルが発展した形とも言えますね。

瀬野:はい。私の実家が今治市にあり、船に関わる仕事をしていますので、海はとても身近なんです。そのためこのプロジェクトには、私の想いもたくさん乗っています。

佐野:今後はどのようなことを仕掛けたいですか?

瀬野:以前東京で「海の王国」というイベントをやりました。小学校を貸切にして、海にまつわる様々な実験教室や講演、展示などが行われる小学生向けのイベントで、多くの企業や研究機関と一緒に取り組むものなのですが、今度は地元で「海の王国 in 今治」をやりたいなと思っています。私は地元が好きなので、地元でもリバネスの実験教室や様々な活動をやりたいんですよ。

佐野:なるほど。

瀬野:船舶貸渡業をしている父は、あまり海について語りませんでした。今父に聞けば海のことが好きだと話しますが、子供のときにその話を聞いていたら、私ももっと海が好きだったかもしれません。
大人は自分たちの仕事をもっと語り、子供に伝える必要があると思います。ワクワクしていることを、好きなことを伝えてくれたら、子供たちは楽しい夢を描いてもっとハッピーになれる。
今になり、多くの企業と仕事をさせて頂いていますが、企業でやっていることを聞いてみるととても面白いんです。私は、そんな企業の皆さんと一緒に、企業の技術や思い描いている未来を子供たちに伝えられるような仕組みと文化を創っていきたいと思います。

今、彼女が打ち立てたビジョンに多くの社会人や企業が巻き込まれつつある。それは彼女のビジョンが、すべての大人たちに「子供」だった頃の経験をもう一度思い起こさせるからかもしれない。

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